脳の病気・症状
Brain disease
群発頭痛
群発頭痛の概要
群発頭痛は男性に多いと言われています。頭痛は数週間〜数ヶ月続き、この期間を群発期と呼びます。
群発期は平均的には数年に1回もしくは1年に数回出現します。群発期には、連日もしくは2日に1回の頻度で頭痛が出現しますが、非群発期には頭痛は現れません。
痛みは片頭痛や緊張型頭痛と比べ強く、片側の眼の奥や周囲、前頭部から側頭部にかけての激しい痛みが特徴です。頭痛発作中は痛みと同じ側の目の充血、涙、瞳の大きさが小さくなる、瞼が下がる、鼻水が出るなどの随伴症状が見られます。
また発作中は、普段と比べて落ち着きがなく、興奮した様子を伴います。
群発頭痛の特徴
- 「片側の眼の奥が激しく痛む」
- 「頭痛発作中に涙、目の充血、鼻水が出る」
- 「頭痛発作が1-2ヶ月の間続く(群発期)、痛みは毎日か2日に1回の頻度で起こる」
- 「頭痛が起こっている期間は、飲酒すると痛みが誘発される」
群発頭痛の誘発・増悪因子
- 発作期間中の飲酒
- 喫煙習慣
- 花粉症などの原因であるヒスタミン
- 狭心症薬のニトログリセリン
群発頭痛の急性期治療
群発頭痛の急性期は、片頭痛の治療薬でもあるスマトリプタンという薬の皮下注射を行います。当院へ受診いただければもちろん投与できますが、自己注射のキットもあるため、持ち運んでご自身で投与することも可能です。
また、頭痛発作中の酸素吸入が有効です。高濃度酸素を15分程度吸入します。
群発頭痛の予防治療
頭痛発作期(群発期)の頭痛の頻度や痛みの軽減を目的とします。予防薬として、ベラパミル (商品名:ワソラン)を内服します。