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緊張型頭痛が毎日続く…原因や治し方、病院に行く目安

女性が目を閉じて左手でこめかみを押さえて頭痛に耐えている様子

緊張型頭痛は日本人に多い頭痛の一つで、首や肩のこり、ストレス、長時間の同じ姿勢などが関係して起こると考えられています。命に関わるケースは多くありませんが、毎日続くと生活の質を大きく下げる原因になります。

本記事では、緊張型頭痛が毎日続く原因と対処法をまとめました。セルフチェックと病院に行く目安も解説しているので、長く続く頭痛に悩まされている方はぜひ最後までお読みください。

緊張型頭痛とは

女性が目を閉じて眉間にシワを寄せ、両手でこめかみを押さえて頭痛に耐えている様子

緊張型頭痛とは、頭を締め付けられるような鈍い痛みが現れる頭痛です。後頭部からこめかみにかけて、じわっと圧迫されるような不快感が続くのが特徴です。

主な原因は、首や肩まわりの筋肉の緊張や血行不良と考えられており、長時間のデスクワークやスマートフォンの使用、ストレス、睡眠障害などが関与します。肩こりや首のこりを伴うケースが多いとされています。

命に関わる病気ではありませんが、慢性的に続くことで集中力の低下や睡眠の質の悪化を招き、日常生活に支障をきたすことがある頭痛タイプの一つです。

緊張型頭痛の種類

緊張型頭痛は大きく「反復性緊張型頭痛」と「慢性緊張型頭痛」の2つに分けられます。

反復性緊張型頭痛は時々起こるタイプで、数時間から数日程度で自然に軽快するケースが一般的です。一方、慢性緊張型頭痛は月に15日以上頭痛が起こる状態を指し、ほぼ毎日のように症状が続くこともあります。

「毎日頭痛がある」「ずっと痛い状態が続いている」という場合は、頭痛が慢性化している可能性が考えられます。慢性化すると生活の質に大きな影響を与えるため、医療機関での相談を検討するとよいでしょう。

緊張型頭痛の主な症状

緊張型頭痛では、頭全体が締め付けられるような痛みが現れます。ズキズキと脈打つような痛みではなく、重く鈍い圧迫感が持続するのが特徴です。

痛みは両側に出ることが多く、後頭部やこめかみ、頭全体に広がるように感じられます。首や肩のこり、重だるさ、眼精疲労などを伴うケースも少なくありません。

痛みの程度は比較的軽度から中等度で、日常生活を続けられる方が多いとされています。片頭痛のように、吐き気や嘔吐、光や音への過敏などを伴うことはあまりありません。

緊張型頭痛が毎日続く原因

女性がソファに座り、両手でこめかみを押さえて頭痛に耐えている様子

緊張型頭痛が毎日続く背景には、首や肩まわりの筋肉の緊張による血行不良が関係していると考えられています。筋肉のこわばりが血流を悪化させ、老廃物がたまりやすくなることで痛みを引き起こします。

さらに、頭痛が長期間続くとわずかな筋肉の緊張や疲労が痛みとなって現れ、頭痛が慢性化しやすくなります。

ここからは、緊張型頭痛の原因となる生活習慣を解説します。

長時間の同じ姿勢

デスクワークやスマートフォンの操作などで同じ姿勢が続くと、首や肩の筋肉が緊張しやすくなります。特に、前かがみの姿勢や猫背は頭の重さを支える負担が増え、筋肉のこりを悪化させる大きな原因です。

筋肉が緊張した状態が続くと血流が悪化し、頭痛につながる可能性があります。同じ姿勢を続けることで肩や首まわりの筋肉に老廃物がたまりやすくなり、不快感や重だるさが慢性的に続く要因となります。

長時間座りっぱなしの状態を避け、こまめに姿勢を変えたり、軽く体を動かしたりすることが予防につながります。デスクワークなどで同じ姿勢が続きやすい方は、1時間に1回を目安に立ち上がって軽く体を動かす、肩を回すといった習慣を取り入れるとよいでしょう。

不規則な生活習慣

睡眠不足や生活リズムの乱れは、自律神経のバランスに影響を与える要因です。自律神経が乱れると、筋肉の緊張が続きやすくなり、血行不良を引き起こすことで頭痛につながります。

また、寝すぎや就寝前のスマートフォン操作、昼夜逆転の生活も頭痛を引き起こす原因の一つです。毎日同じ時間に寝起きするなど、規則正しい生活を心がけることが頭痛の予防に役立ちます。

ストレス

精神的なストレスは、無意識のうちに体を緊張させる原因になります。歯の食いしばりや肩に力が入り続ける状態は、筋肉のこりを強め、頭痛を引き起こしやすくなります。

ストレスが慢性的に続くと、交感神経が優位な状態が続き、筋肉の緊張が解けにくくなることで頭痛が起こりやすくなります。

ストレスが原因の頭痛は、適度に休息をとったり、入浴や軽い運動などで体をリラックスできる時間を意識的に確保することが重要です。

緊張型頭痛のセルフチェック

女性が目を閉じながら、左手で額を抑えて頭痛に耐えている様子

以下の項目は緊張型頭痛のセルフチェックに役立ちます。

  • 頭を締め付けられるような痛みがある
  • 痛みはズキズキではなく鈍い圧迫感のように感じる
  • 頭の両側や後頭部、こめかみに痛みを感じる
  • 首や肩こりがある
  • デスクワークやスマホ操作のあとに頭痛が起こりやすい
  • 長時間同じ姿勢でいると症状が悪化する
  • 体を動かしても痛みが強くならない
  • 吐き気や嘔吐、光・音への過敏はない
  • 夕方〜夜にかけて痛みが出やすい
  • ストレッチや入浴で楽になる

当てはまるものが多いほど、緊張型頭痛の可能性が高いと考えられます。

頭痛の中にはくも膜下出血や脳腫瘍など、注意が必要な病気が隠れているケースもあります。これまでに経験したことのない強い痛みや急激に悪化する頭痛は、自己判断せずに医療機関を受診することが重要です。

緊張型頭痛の治し方

床に座って気持ちよさそうにストレッチをしている女性

緊張型頭痛は、日常生活の見直しやセルフケアによって症状が軽減することがあります。血行を改善し、筋肉の緊張をやわらげることが基本の対処法です。

首や肩まわりのストレッチや軽い運動は、筋肉のこりをほぐし、血流の改善に役立つと考えられています。長時間同じ姿勢を避け、1時間に1回程度は体を動かす習慣をつけるとよいでしょう。

また、入浴によって体を温めることも有効です。シャワーだけで済ませるのではなく、湯船に浸かることで全身の血行が促進され、筋肉の緊張がやわらぎます。

さらに、姿勢の改善も重要なポイントです。猫背や前かがみの姿勢は首や肩に負担をかけるため、デスク環境の見直しや、画面の高さ調整なども意識しましょう。

鎮痛薬は一時的な対処法として有効ですが、頻繁に使用すると薬剤の使用過多による頭痛を引き起こす可能性があります。週に何度も服用が必要な場合は、医療機関に相談することをおすすめします。

緊張型頭痛で病院に行く目安

診察室のデスクの上に、パソコンやキーボード、バインダー、その上に置かれた黒い聴診器

毎日続く頭痛や以前よりも痛みが強くなっている場合は、医療機関を受診する目安となります。脳神経外科や脳神経内科、頭痛外来などで専門的な診察を受けることで、適切な治療や予防法を提案してもらえます。

また、以下のような症状がある場合は、早めの受診が推奨されます。

  • 突然起こる激しい頭痛(これまでにない強い痛み)
  • 手足のしびれや麻痺
  • ろれつが回らない
  • 発熱やけいれん、意識障害を伴う

これらは脳卒中や感染症などにみられる症状であり、速やかな対応が重要です。

上記の症状に当てはまらない場合でも、ほぼ毎日頭痛がある・市販薬の使用頻度が増えている・痛みの持続時間が長くなっている場合は受診を検討する目安となります。

慢性的な頭痛は、薬剤の使用過多による頭痛や別の頭痛タイプが関係している可能性もあるため、症状が続く場合は専門医による評価を受けることをおすすめします。

緊張型頭痛にまつわる質問

医師がノートパソコンの前に座り、デスクの上で白い大きなクエスチョンマークの形をした紙を持っている

毎日薬を飲むのはダメですか?

毎日のように服用する状態は注意が必要です。

鎮痛薬を頻繁に使用すると、頭痛が悪化・慢性化してしまう状態(薬剤の使用過多による頭痛)を引き起こしやすくなります。特に、月に10〜15日以上の服用が3ヶ月続く場合はリスクが高まるため、自己判断での継続使用は避けるべきです。

薬がないと痛みに耐えられない状態が続く場合は、一度医療機関の受診をおすすめします。

緊張型頭痛で寝込むことはありますか?

緊張型頭痛の痛みの程度は軽度から中等度であることが多く、片頭痛のように寝込むほどの強い痛みになることは少ないとされています。

症状の感じ方には個人差があるため、疲労やストレスが強い場合には横になって十分な休息を取りましょう。

動けないほどの激しい痛みや、吐き気・嘔吐、光や音への過敏などを伴う場合は、緊張型頭痛以外の原因が考えられます。つらい頭痛は我慢せずに医療機関の受診も検討しましょう。

緊張型頭痛は何日で治りますか?

数時間から数日程度で自然に軽快するケースが多いとされています。原因となる筋肉の緊張や疲労が解消されることで、症状が改善することもあります。

ただし、生活習慣の乱れやストレスが続いている場合は、頭痛が長引いたり、繰り返し起こったりすることがあります。

まとめ

バインダーに挟まれた問診票のような書類に、ボールペンで記入している手元のアップ

緊張型頭痛は、首や肩のこり、ストレス、生活習慣の乱れなどが関係して起こると考えられています。多くは命に関わるものではありませんが、毎日続く場合は慢性化している可能性があり、放置すると生活の質を大きく下げる原因になります。

一時的な痛みをやわらげる目的では鎮痛薬が用いられますが、症状が長引く場合は専門的な治療を検討するとよいでしょう。

平尾病院では、患者さんの状態や生活状況を把握したうえで、一人ひとりに合った治療を行っています。「頭痛が毎日続く」「薬が効かなくなってきた」という方は、お気軽にご相談ください。

この記事の監修者

平尾病院 医師 三木 浩一

大正15年創業以来、地域に根ざした脳神経外科診療を担っています。脳卒中・頭痛・認知症など幅広い脳神経疾患に対応するとともに、リハビリテーション医療や慢性期医療にも注力。お子様からご高齢の方まで、患者さん一人ひとりの背景や思いに寄り添った医療の提供を目指しています。

専門資格

  • 医学博士
  • 日本頭痛学会 専門医
  • 日本脳神経外科学会 専門医
  • 日本脳卒中学会 専門医
  • 日本認知症学会 専門医

略歴

  • 帝京大学医学部 卒業
  • 福岡赤十字病院 勤務
  • 福岡大学病院 勤務
  • 福岡大学救命救急センター 勤務
  • 釧路労災病院 勤務
  • 福岡東医療センター 勤務
  • 白十字病院 勤務
  • 平尾病院 勤務

所属学会

  • 日本頭痛学会
  • 日本脳神経外科学会
  • 日本脳卒中学会
  • 日本リハビリテーション医学会
  • 日本認知症学会

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